観劇:こっちみてるの、しょうこ

Jun 14, 2019

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やみ・あがりシアター「こっちみてるの、しょうこ」(@下北沢 楽園)観た。
おもしろくて誰かにオススメしたいのだが、何がおもしろかったのと言われてどう言えばいいかわからない。
こういうの言語化ちゃんとしたいものなので、ちょっとがんばってみる。

突き抜けてしまった人には理解者がいない。
インタフェースよりも中身に集中してしまった人の話。

笠浦さんの脚本は毎回、そら恐ろしいものを感じる。
おもしろいし、笑えるし、示唆に富む(べつに説教くさいわけではない)が、「これがやりたかった」みたいなものが感じ取れない。というか、あるんだろうけど、目立たないような気がする。完成度が高いからか。いや、そもそもそういうものじゃないのかもしれない。感じ取るのは人それぞれだし、主張があるというよりは登場人物の、登場人物としての主張を切り出しているのか。
感じ方は人それぞれとはいえ、作り手の主張や意図が感じ取れるのものがほとんどな中で、圧倒的な中立、ということなのかな。

とか小難しいことを考えてみたが、俺が感じ取れなかっただけ、という気もする。
それはそれでよい。
割れたら凶器か。

加藤睦望さんは本当にかっこいい。
突き抜けてしまった人だと思う。インタフェースよりも中身に集中してしまった人なのか、そうか。そういうことか。

アパレル店員役の叫び、慟哭(慟哭ってこういう字書くのか)が、自分とぜんぜん立場も経験も違うのに何か共感してしまった。

ちなみに、やみ・あがりシアターの生涯無料パスポートを持っている。発売すぐに買った。
買おう、と思わせるぐらいに、毎回、ぜったい、おもしろい。
いい買い物をした。ぜったいおもしろい、ってすごいな。すごい。

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