落語会、落語、でした

Jul 26, 2019

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落語会でした。
とてもいい回だったと思います。

林家 きよひこさんが今回参加してくださいました。
インプロ部分にも出ていただき、インプロ初体験とは思えないアグレッシブさで出ていただきました。
そして終演後の感想にて「何をやっても受け止めてくれると思えたので、安心してやれました」と言われました。うれしすぎる。

私も今回成長できたなあ、と思った点。
初の高座だったわけですが、ひとり私の落語中にほぼ寝ていた方がいらっしゃいました。
その人を振り向かせようとしなかったことが、成長したことかなと思いました。
つまらなそうな人がいたら「なんとしてでも笑いに持って行ってやる」という気持ちで今まで演じていましたが、今日は「それはその人の自由。聞いてくれる人のために演じよう」という気持ちになり、やることをやれたな、と感じました。
先日のみくゼミの体験が効いたのかな、とも思います。

みくゼミの話

今回の公演を時系列で振り返っておきます。

まずは早めに劇場入りして、衣装指導・落語指導を受けられました。
昇吉さんにいろいろ教えてもらい、ガツッと自分の芝居が変わるのが体験できました。

開場中のインプロゲームショーでは、イルカの調教とBlockingをテーマにしたゲームをいくつか。
いまちょうど翻訳中のインプロ洋書でBlockingについて書いていたので、その知識を使ってみた感じ。
なんだかとてもうまく司会進行できたな、という感想。
ゆうきから「今日のヤーゼさんのファシリテート今までで一番よかったです」という感想いただき、体感とも合っていたので本当に良かったんだと思う。
要因はいくつかあるだろうと思いますが、

  • 早めに劇場入りしたこと
  • 翻訳するレベルでひとつの技術について文章を読み込んだこと。そしてその中で自分が完全に同意できるものだけを暑かったこと
  • 昨夜よく眠れたこと
  • 当日・事前の落語の稽古を通して「本番」マインドが上がっていたこと
  • 先日の自分のワークショップでの良かったところを使い、改善の余地があることに本気で悩んだこと

などなど。
とてもいい条件が揃っていたように思います。

そして昇吉さんの三題噺、きよひこさんの新作落語、今いちさんの新作落語と続き、お仲入り。

お仲入り直後は中野の寿限無。
冒頭で書いたように、かなりいい状態でできた。変にうまくやろうとせず、言われたアドバイスに忠実に演じられた。
事前稽古も含めて、良い時間を過ごせた。
娘の前で稽古すると、(邪魔したいからだが)「もう一回やって」と言われる。
いい空間を演出できていたんだな、と思う。

そして昇吉さんの新作落語があり、最後はインプロの長編。

「最初と最後」を20分に引き伸ばし、二人のシーンが入れ替わり立ち替わり進むようなものを設計したのだが、今いちさん(夫)と私(妻)という二人の結婚記念日の話が軸となり、ワンシーンで最後まで行った。
「ほっけの塩焼き」で始まり「テッテレー」で終わる20分のシーン。
十年目の宇宙、というタイトルが後で付いた。

本当にいい時間だった。いい空間、いい芝居が作れた。
やったぜ、という気持ちです。

次回は9月17日(火)!

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