ダイアナ

Dec 31, 2018

DanieLonely「ダイアナ」@公園前スペースいろは を観てきた。

男4人芝居。
毎回、必ず面白いので今年も行った。
ラスト直前まで超おもしろかったのに、最後についていけなくなったのが残念。

舞台は会社の独身寮。ワンシチュエーションの90分。
序盤、会社員の男がサークルの先輩を寮に呼び、3つの相談があると言う。2つ目までは、元カノがいけすかない男と結婚するからどうすればいいかと、結婚式に乱入して元カノを取り返すべきかどうか、という相談をする。
そこから、男の同僚と、男がよく通う歌声喫茶(?。カラオケ付き喫茶店のようなものか?)のオーナーも集い、その2つの悩み相談になる。

その悩みを解決できるか否か、というのが大きな命題であるはずなのに、脱線しまくって話が進まない。その進まなさと、進まないことを登場人物たちが自覚したりしなかったりするのがおかしくてしかたなかった。大いに笑った。
また、オーナーは「ザ・ラスト・オブ・平成」というミュージカルを考えていて、平成に流行った歌を使いたいということになる。劇中で、さまざまな歌が流れる。それにイチイチ反応する彼らがおかしくてしかたなかった。大いに笑った。

そして、3つ目の悩みが示されていないことなんて私がスッカリ忘れた頃。終盤に、会社員の男の父親の病気や今までの家族の問題という3つ目の悩みが示されるのだが、なぜ今なのだろう? と思った。もしかしたら序盤・中盤に伏線があったのかもしれないが読み取れず、いきなり重い話になったな、と頭がついていかなかった。中盤まで笑いまくっただけに、惜しい気持ちがした。

とはいえ、必ず面白いという印象を継続更新してくれるダニエルはすごいな。
さまざまな歌が流れるシーンは、演出も役者の状態も、もはやおもしろくなるしかない「勝ちパターン」を作っていた。
登場人物のキャラ付けと感情とコミュニケーションの組み合わせでこれだけおもしろいものが作れるということに、とても刺激を受けました。
また行こうと思います。