観劇:宙組公演 『El Japón(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』

Feb 9, 2020

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人生初の宝塚歌劇。
実家は兵庫県宝塚市だが、山間部なので宝塚歌劇場は「遠い」存在だった。
宝塚が実家なのに歌劇を一度も見たことがなかった。

東京に来て16年。初めて宝塚を観た。
すごい、かっこいい、という中に、異質さに驚く、という感覚があった。
もちろん、ストーリーはわかりやすいし、容姿端麗だし、迫力もゴージャスさもあって最高なのだが、なんだこれは、という驚きもあった。

観てすぐ思い出したのは、宝塚歌劇団に伝わるらしい「ブスの25箇条」だ。(そして、今は無いようだ)
Toastmastersのスピーチで、柴田さんという日本チャンピオンが「ブスの25箇条」についてスピーチしているのを聞いた。
これが驚きの正体(の一部)かもしれない。

→宝塚歌劇団に伝わる「ブスの25箇条」

宝塚を勧めてくれた知人の言葉を借りると「遊びたい年齢の若い子達が、すべてをかけて身を削って、私たちに浮世離れ(良い意味で)した世界を魅せてくれています。努力の部分は全く見せず」ということがあり、その気合いと覚悟が人ならざるものを作っているのかもしれない。(俳優、という言葉に近いのか)

当たり前のびっくりポイントだと思うが、男性役が男性にしか見えない。
特に「イスパニアのサムライ」のドン・フェルディナンドは、ちょっと喋るだけで「なんていけすかない男なんだ」と感じた。
そして、決闘のシーンもいくつかあるが、男の戦い、という印象を受けた。
女性も可憐、というか、土台と芯の上にある可憐。
圧倒された。

後半のアクアヴィーテはウィスキーの話、というかウィスキーに関連するショーだった。
ウィスキーは大好きだ。ウィスキーについて、豪華絢爛に歌って踊るというのはうれしかった。
一部、「ミリタリー」なのかなと思う演目があったが、これだけの基礎能力がある人が大勢でやるのは壮観だった。

これだけのことをやるのに、どれだけの血と汗が、、、と思わずにはいられない。
圧倒され、呆けた状態で劇場を出た。

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宝塚市は演劇にめぐまれていたのだなあ。
宝塚近辺に居たときは、演劇にはまったく興味がなかったし、なんだか恥ずかしいことをさせられるのだと思っていた。
いまでは本当にもったいないことをしたなと思っている。
宝塚音楽学校には、私は男性なので入れないわけだが、宝塚北高等学校には演劇科がある(公立高校で日本初らしい)。
そこに行けばよかったな、、、と思ったことも何度もあるが、またそう思ってしまった。
(まあ、小学校の同期生が多く行く高校なので、いじめられポジションだった私はそれが嫌で宝塚市を飛び出し、そこで演劇を始めるわけだが、、、)


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