「シュウマツの予定」開演しました
May 2, 2019
(写真は、今日の自分のシーンに関わったお二人と私)
初日を終えて、2晩すごしました。
本日も19時30分から出番です。芝居のことだけ考えられる連休。
バーベキューのときの一番太い炭、中から熱をじっくり出し続ける感じ、そんな風に幸せです。
シーンの概要。
初日の私のシーンは、奇病におかされた女性と、教義に縛られた男、そしてその友人(私)の話でした。
だんだん若返っていくという奇病。もともとは36歳の女性だが、いまは17歳。進行を止めるには、30秒間のハグ。
という設定をつけた男は、女子高生とハグしたかっただけなんじゃねえか疑惑もあるが、、、
男は教義の関係で、結婚まで体の関係が持てない。
さらに若返っていく女と体の関係は、持てない。
私は同じ教義を持つ友人としてシーンに入り、男に教義を裏切るように言う。
そのときの罰は自分が受ける、という覚悟で。
結果、男は女と体の関係を持ち、想いは成就する。
というあらすじでした。
自分の目線からの振り返り
まず、男と女だけでお互いが好きであり、体も求めあっているが教義のためにセックスできない、というシーンが始まった。
ふたりだけで、シーンが成立していた。そのため、私は入らなくてもよかった。
だが、芝居の構成上、私が生き残る可能性もある。そのため、何もしないというのはまずい。
もし生き残ってしまうと、お客様目線からすると「誰だ君は」となってしまう。
弁護士という属性を持つ私は、女子高生とのセックスは禁止されてるぞ! という邪魔する形で入るというアイデアはあった。
でも、シーンを見ていて、邪魔してもおもしろくないなと思った。
時間が過ぎていく。焦る。
自分の出番は、もしかしたら無いかもしれない。
だけど無理やり入りたくはない。
そこで女が、セックスしてくれない男に腹を立て、出ていってしまう。
男が一人になる。
今しかない、と思い、とりあえず舞台に出た。
悩む男に対して、友人というポジションで入った。
友人だという説明もなしに入ったが、友人であるということは男もわかってくれていた。
ただ、悩む男に対して普通に返答する。
友人だということは、きっと同じ教義を持っているんだろう、と話しながら思う。
その設定で進めてみる。
悩む男。
ここでふと疑問に思う。
教義のせいで彼はこんなに苦しむ必要があるのか? 人を幸せにしてこその教義じゃないのか?
きっと考え抜かれた教義なので、軽々しく裏切るわけにはいかないのだろう。
でもおかしい。人生がかかったこの瞬間、この教義は裏切らねばならないのではないか?
なんだかバカバカしくなり、自分や男を助けてくれた教義を「裏切れ」と言った。
二回言った。
男にだけ届くような声で言った。
もしかしたら劇場のお客様には届かなかったかもしれない。それぐらいの。
(もちろん届くように役者の力で調節はしたけども)
そうすると彼は走り出した。
俺の出番は終わった。
俺は、裏切りを扇動した罪を自覚しながら、でも気持ち良さも感じながら、その場を去った。
機会があれば、罰せられるシーンをはさむかなと思っていたが、男は女と結ばれるシーンをしていたので、終わりでよいなと思った。
できたこと、できなかったこと。
入りと去り、どちらも良かったと思う。必要なタイミングで入り、必要がなくなれば去る。
そして、悩む主人公に寄り添い、話す中で起きた衝動に従って行動し、主人公を助ける。
目立ちたいという欲は一旦置いておいて、脇役に徹して、でも自分の感情に従う。
自分史上、最高のシーンができたと思う。
自分では気づかなかったが、突飛な設定と観客をつなぐ役割も果たしていたらしい。
漫才のツッコミをやっていた効果かもしれない。
課題は、場所をうまく使うこと。
居酒屋の音を入れてもらっていたが、あまり気づけていなかった。
コップも料理も出現させられなかったし、空間や時間が不明瞭だった。
シーンに関係がとてもあるというわけではないけど、それがあればよりリアリティのある芝居ができただろうなと思う。
お客様への見せ方もあるが、自分への影響も多大にあるので。
自分でいっぱいいっぱいだったというのが大きいので、視野を広く、心は熱く。
–
いい芝居ができました。
今夜も出番です。いい芝居します。観てください。
Platform第14回公演「シュウマツの予定。」
2019年4月30日(火)〜5月7日(火)全13st
上野ストアハウス
【ストーリー】
「神の手」と呼ばれる世界的マジシャン、
馬場翔太郎は予告した。
「来週のショーでは世界中の人々を綺麗さっぱり消してみせましょう、永久に。」
演出?ジョーク?テロ予告?
様々な憶測が飛び交うなか
人々は最後かもしれない週末をむかえる。
そして約束の日、人類は消え去った。
その2人だけを残して。
【タイムスケジュール(中野出演回を抜粋)】
※受付開始は60分前、開場は30分前です。
※上演時間は2時間を予定。途中休憩あり。
4/30(火) 19:30 ⇦ 終演
5/2(木) 19:30
5/3(金祝)13:00
5/4(土) 13:00 / 19:00
5/6(月祝) 19:00
【会場】
上野ストアハウス
(JR「上野駅」入谷口より徒歩8分)
(東京メトロ「入谷駅」1番出口より徒歩5分)
東京都台東区北上野1-6-11 NORDビル B1
【料金】
※割引併用不可
前売 4000円 当日 4300円
ペア割 7600円
学割 3700円※要学生証
キッズ割(中学生以下)1500円
はじめて割 3500円※本公演初観劇の方限定
カムバック割 3500円※かつて本公演を見たことがある方で、第10回公演「めくる、くる、くる。」以降の本公演を見ていない方限定
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