演劇シンポジウム

Feb 17, 2019

シンポジウムのチラシ

演劇シンポジウムの司会進行やります!
2/23(土)13時〜17時。

パネリストは、イギリスのワーウィック大学大学院でドラマエデュケーションを学んだ、現役高校教諭の荻島望さん。
そしてlIfe主宰、表現コミュニケーション教育についてとにかく活動している和田千裕さん。

リード文にはこういうことが書かれています。

今、社会で求められている表現力・思考力・応用力を如何に鍛錬していくべきか。
そこには演劇教育に”鍵”や”秘密”が隠されているのではないか。
その疑問を紐解いていくミニシンポジウム。

社会で求められている表現力・思考力・応用力、とあります。
これの勝手な中野解釈があり、このあたりの議論をしたいと思っています。
当日どうなるかわかりませんが、、、

表現力と演劇、といっても、たとえばオフィスにて、ミュージカル主演ばりの大声が必要だろうか? そんなことはないと思う。
じゃあ表現力とは?
逆に、いまの多くの社会人は何を表現できていないのか?
身の回りで見てみると、「素直な疑問」を呈することができていないように思います。
わからないことは恥。不完全な情報を出すと叩かれる。
そういう文化が、身の回りにはあります。
なので、会議では黙りつづける「ガマン大会」になることもあります。
より偉い人が居ると、ガマン大会度合いが高まるように思います。
それはそれで、程度の低い議論を避けるという効果はあるかもしれない。
しかし、素直な疑問を言えない空間は、なんかきつい。イノベーティブになるとはまったく思えない。

反面、やたらやかましく騒ぎ続けて議論の場を作れないというのも、なんか違う。

じゃあ、どうやれば気持ちいいのか。

演劇をやっていると「今だ!」という間がある。
それは、「今だ!」を観測してからだと遅い。
未来予知にも近い、「今だ!」がある。
それを模式的に訓練する手法が、知っているだけでもいくつかある。たぶんもっといいものもある。

ただ、これをただ一人が知っていたからって、周りが受け入れるだけの前提知識がないとちょっときつい。
ひとり、浮いてしまうことになる。(実際、会社では浮きまくった。今でもそうかもしれない)

そして、これはOJTで学べないのか? というと、学べると思う。
ただ、OJTでの人間関係が良好な場合に限ると思う。
人間同士だから、合わないこともある。
そして、演劇も強く人間同士の営みなので、合わないこともあると思う。

ただ、演劇は、合わないということを前提とした側面もある。
すれ違いがあって、合わないからこそ起こる引力と悲しみ。
ロミオとジュリエットだってそうだと思う。

合わないからダメだね、じゃなくて、合わないからこそ次どうするの、と考えていく。
それを体験できるのが演劇だと思う。
合わないから、合わない奴をどれだけ手練手管を使って支配するか、ということではない。

他にもいろいろあるし、自分の考えもまだまだ発展させられると思うが、演劇と教育、というキーワードで思いつく事象のひとつを挙げた。

シンポジウムなので、参加者みなさんのご意見によって進行します。
ぜひともご参加ください!