背に描いたシアワセ
Oct 24, 2018
やみ・あがりシアター「背に描いたシアワセ」観た。APOCシアター。
すごいおもしろかった。
脚本がすばらしい。悔しいほどにすばらしい。圧倒的な興味深さ。
序盤、役者が緊張してるのは伝わってきたが、なんのその。脚本のおもしろさをベースにした、滑らかなお遊びを見せてもらった感じがする。
脚本のネタバレは避けたいので詳しくは書かないけれども、嫁姑の確執を律儀に、正直に、そしておもしろく描けるこの手腕には頭が下がるばかりだ。
いい芝居を観るといつも、感動と脱力感がある。自分がこれから作品を作る必要はあるのだろうか。こんなにおもしろい芝居があるんだから、自分が作るのは平均点を下げることにならないだろうか。
こう考えている時点で、アートという性質をちょっと履き違えているように思う。
ただ、圧倒的におもしろいものを見て、おもしろいものを作ろうとしている自分を見て、打ち砕かれるものはある。
まあしょうがない。自分は自分でおもしろいものを作っていると思うので、よかろう。
脚本のおもしろさが大きいので、ネタバレになることもあり、詳しくは今は書かない。
ただ、脚本はやはり、芝居のベースとして大きな力を持つのだなと思った。脚本がこれだけおもしろいものだからこそ、自信を持って芝居が作れるという側面もあるんだろうなと思った。自分の首を絞めるようだが、脚本の責任というか影響力は大きいなと思った。
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