ダンサーと演劇(インプロ)の時間
Jul 17, 2025
競技ダンス部の後輩である、ノリ・みちこから、昨年11月に連絡があった。「ショーダンスの大会に出るので、【演技】を教えてほしい」。
とてもうれしかった。競技ダンス部は通常、4年で引退なのだが私は社会人になったのもあって2年で引退。しかも成績は輝かしいものではなかった。演劇の力を使ってショーダンスや合宿での納会芸はいいものが作れたように思いますが、ダンサーとして尊敬されることはないだろうと思ってます。そこから思考が先走り、ダンスの力が評価されるコミュニティにおいて、私が尊敬されることはないだろうと思ってました。
もちろんみんな仲良くしてくれるし、年に何度かは同期と飲みに行くし、楽しい時間は過ごせてました。しかし、「技術を教えてくれ」という依頼が来るとは全く思っていませんでした。
そんな私が連絡を受け、俄然、嬉しくなりました。
二人の課題意識と、私が持つ知識と経験を組み合わせて、体験の時間を作りました。「演劇」のワークショップです。すごく喜んでくれたように思いました。
ショーダンスの大会の結果はベストなものではなかったのですが、私に継続して依頼してくれました。今度は、「競技会で勝つために」演劇をやりたいと。
ショーダンスの結果を最高に持っていけなかったのでクビもやむなしだと思ってたところなので、これまた嬉しかったです。私の作る演劇の場をまた体験したい、と思って依頼してくれたのが本当に嬉しい。ショーダンスも「楽しめた」というのが大きかったのだと思っています。
そこからトータル5回、呼んでいただいてます。
で、先日、お二人が初の 【⭐︎全日本チャンピオン⭐︎】 となりました。
いやもう、お二人はしょっちゅう海外にもダンスを習いに行くなど、貪欲にストイックにダンスを追求されているので、その成果だと思います。
そこで、私のやったことが少しでも追い風になったのなら、とても嬉しいです。
話を聞いていると、「Give your partner a good time」と「Being(在り方)」の考え方が有効だったようです。競争相手は敵ですが、同時に競技会という場を作る共演者でもあると思っています。そこで、どんな素晴らしいパフォーマンスをするかで勝敗が決まりますが、「どんな人がチャンピオンになるか、または、どんな人になって欲しいか」、つまりDoing(何をするか)ではなくBeing(どう在るか)という観点もあると思います。競技会では普段、競争相手とあまり親しくしないそうですが、挨拶をポジティブにしたり競争相手にも拍手を送るようにしてみたそうです。それが正しいことかは分かりませんが、そういう話が、とてもうれしかったです。
いやもう、私は微力だったのかもしれませんが、お二人を見ているとしっかりと自分のものにして戦ってくれたように感じています。というか、学んだことを自分のものにして戦えるからこそ、優勝されたのだと思います。
ノリ・みちこ。本当におめでとうございます。写真は雑誌「ダンスビュウ」の表紙。サインもいただきました。
これからも楽しく演劇やっていこうな!
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