演劇教育実践報告:瀬田小学校で主権者教育実施
May 31, 2025
主権者教育と演劇教育の合わせ技みたいなことをやってきました。
何をやったのか? というのは、本件のトップ、荒木氏のFacebookをご覧になる方が早いかと思います。
ざっとまとめると、「小学生に大人の役作りをしてもらって、その役が欲する政策を考え、役の考えに近い候補者に投票する。投票後の世界を演じている様を見てもらう」かなと思います。
「自分ならどうするか」ではなく、「他人なら何に困りそうで、どうして欲しいと思うだろうか」で主権者教育をしてみよう、という試みです。
演劇教育実践家の私がなぜ主権者教育か、というところですが、「政策づくりの教育コンテンツを作りたいからディスカッションの機会をくれ」が発端でした。
そこからいろいろあって主権者教育コンテンツになります。その「機会をくれ」と言った荒木氏が総責任者ですが、その下に付いてとりまとめてました。本当に多くの方々のご協力のおかげで、無事、ゲーム開発ができました。関係各位に心から、誠に、本当に御礼を申し上げます。
開発してみると、演劇教育と親和性は高いなと思いました。
主権者教育って何? と生成AIに聞いてみたところ、↓のようになりました。
1.政治や選挙の基本的な仕組みの理解
例:国会・内閣・地方自治、選挙制度、政党の役割など2.社会の課題についての議論や意見表明の訓練
例:ディスカッション、模擬選挙、討論会3.情報の収集・分析・判断力の育成
例:メディア・リテラシー、公的情報と個人的意見の区別4.多様な価値観や意見を尊重する態度の育成
例:異なる意見に耳を傾ける、対話を通じた合意形成
この1.以外のもの、とくに4.が演劇教育に近いところかなと思います。
さらに、「他人になってみる」プロセスを含むところが、演劇教育関係者としての視点かなと思います。役を作るところでつまずく場合もありますが、役があるからこそ無責任に発言できるという面もあると思ってやってます。
主権者教育として代表的な「模擬選挙」も取り入れつつ、演劇教育関係者ならではのゲームが開発できたと思っています。
一方で、学校教育の専門家がチームにいないので、その視点は欠けてたなあと思います。
ともあれ、私がメインファシリテーターの一角を担う、このゲームの適用校は3校目。見学者も20名以上いて、大きな場になったなと思います。
メインファシリテーター2名と、政治家役5名、サポーター3名という10名体制(全員ボランティア!)で実施したのですが、政治家役・サポーターのみんなが素早く、明るく、適切な度合いで生徒に関わってくれたおかげでつつがなく進行できたなあ、と思います。
政治に参加しよう、投票しよう、という気持ちが高まり、それが選挙権を得たときに思い出してもらえるといいな、と思います。
いい機会をいただきました。ありがとうございました。
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