株式会社コンセント舞台芸術部さまでの研修を実施しました(2回目)

Sep 30, 2024

この度、株式会社コンセントの舞台芸術部さまにて、第二回の演劇の研修を実施しました。(舞台芸術部とは、株式会社コンセントの部活動のひとつ。有志メンバーで集まり、演劇やダンスなどの舞台を鑑賞・体験し、交流を深めています。)

第一回の記事はこちら→

第二回のテーマは「ディバイジング」 いわゆる「集団創作」の技法としてイギリスで名前のついたやり方です。それまで主流だった演出家が指示をして、役者がそれに応えるという縦の関係ではなく、役者もクリエイターとして横の関係で作品を作っていくという技法・考え方です。

講師は前回同様、池田練悟さん(以下、レゴさん)を招いて行いました。

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※文字の使い分けの注釈

引用文字:講師レゴさんの言葉を引用

標準文字:筆者の感想や研修の様子など
※ 本記事は、株式会社フィアレス、森純子さまに依頼し、執筆いただきました。

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導入:ディバイジングってなに?

最初に、改めて演劇やそれを使った研修の考え方について紹介した後、今回のテーマであるディバイジングについて説明がありました。

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ディバイジングはイギリスで名付けられた集団創作の方法です。 演劇の作り方というと演出家のいうことに俳優が従うといったトップダウンの方法が浮かぶと思います。今でも主流はその方法ですが、ディバイジングはヒエラルキー型ではなく参加者が全て対等な立場で創っていく方法になります。「俳優は演出家の操り人形ではなく、俳優自身もクリエイターである」という流れから生まれた社会運動のようなものでもあります。もともとこういうフラットな創作法はあったのですが、イギリスでディバイジングという名前がつくことでより広がりやすくなりました。

「役者もクリエイターなんだ」という言葉に、筆者は心が動きます。
演劇をやっている中で、演出家の顔を伺ってやっていた時もありますし、続けていく中で役者が提案して作っていく楽しさや価値を理解してこれた経験もあります。どのスタンスで場に関わるのかで、在り方も貢献度も変わってきます。自分の中のマインドを変えることでも影響はありますが、チームとして組織として、共通認識を持って進めることでより加速することがあると思います。

チェックイン:ワークショップの約束

①自分の身体と心を第一優先に 水分補給やトイレはワーク中でも自由に行ってください。ワークの内容が負荷が高すぎるなと思ったら、参加せず見ていても問題ありません。参加しない理由を、説明する必要も許可をとる必要もありません。講師として皆様の様子を確認しながら進めてはいきますが、全てを読み取ることはできません。ご自身の身体と心を自分で守ることを最も大事にしてください。

②相手にリスペクトを持ちましょう 今日、このワークを受ける全員が今日のチームです。お互いに敬意を持っていなければチームにはなりえません。互いに敬意を持つこと、そしてその敬意が互いに伝わることが大切です。どれだけ敬意を持っていてもそれが相手に見えなければ誤解が生まれてしまいます。敬意は相手をちゃんと観ることから始まります。観ることは負荷が高いことですがぜひ取り組んでみてください。もちろん第一優先は自分なのでしんどかったら観ないを選択してもいいですが、ぜひ観ることに取り組んでもらえたらと思います。相手を観て相手に時間を与えてあげる。話を遮らず相手を待つ。敬意のスタートはそこからだと思っています。

参加者はうなずきながら、レゴさんの方を真剣に見ます。
そこでレゴさんはさらに付け足しました。

僕は普段行く企業研修でもこの話からスタートします。見ることは演劇にとってもコミュニケーションにとってもすごく大事だからです。見ることで繋がりが生まれる。お互いに見て見られることで何かが始まるのです。ぜひ見ることに取り組んでみてください。

ベストリスナーワーク

参加者の自己紹介に入ります。
今回は、ベストリスナーワークも合わせてやってみることになりました。

約1分間、自己紹介をしてもらいます。呼ばれたい名前はマストで。今日の体調や今回、期待していることなどがあったら言える範囲で話してください。もちろん名前以外は話したいことを話してもらって構いません。時間の都合で申し訳ないですが1分半経ったら強制終了しますが、1分以上は話すこともやってみてください。

話が終わったら自己紹介してくれた人に、一番話しやすかった聞いていた人を一人選んでもらいます。なので自己紹介を聞いている人は自分が選ばれるように工夫してみてください。

筆者は、「楽しそう」とワクワクしましたが、ドキドキと緊張感が生まれる人がいたり、ソワソワする人がいたり、それぞれ感じていることがありそうです。

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最初の人が自己紹介し、ベストリスナーが選ばれました。

その人にした理由を言語化できますか?

「しっかり見てくれていたのと、立ち位置的に目の前だったので、視線に入りやすかったのもあります。」

立ち位置大事ですね!演劇は俳優、観客、空間の三つで構成されています。相手との空間、距離感が相手との関係性を創ったりもするのです。

そう言って、話す人の横に立って距離感とそこから読み取れる関係性の違いを実演で見せてくれました。たしかに、直立で横に並んでいる時と、肩を相手に寄せて並んでいる時と、相手の方に身体を向けている時と、関係性が異なって見えます。

選ばれなかった人が人間的に悪いとかいうことはありません。みなさんは今、選ばれる為に相手に伝わるように何かをしたと思います。それは表現をしたということです。選ばれたのは表現であり、その人ではありません。このワークショップでは表現されているものについて語ることはありますが、その人の人格に何かをいうことはありません。それはあっという間にハラスメントになってしまう可能性がとても高い。わたしたちはここで表現について語ります。選ばれなかった人は表現を変えることができます。ぜひ色々と試してみてください。

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自己紹介2人目が選ばれると、その人の目線に入ろうと参加者は場所を移動しました。

自己紹介が終わり、ベストリスナーを決めると、またレゴさんが尋ねます。

言語化できますか?

「目線に入っていた中で、うなづいて聞いてくれていた感じがありました。」

今回は真正面ではなく一番遠くの方が選ばれました。話者によって心地よい距離感は違います。近すぎると緊張する人、遠すぎると寂しくなる人、様々でしょう。ちゃんと見ることで相手がどの距離感を欲しているかわかるかもしれません。だからこそまず見ることはとても大切なのです。

ベストリスナーの理由は様々でした。
「ニコニコしていて、タイミングよくうなづいてくれました。」
「おでこが出てて、なんか目立つ感じがしました。」
「着ている服が白くて、目に入りました。」

それぞれの感想にレゴさんがコメントをくれます。

・理由に正しい正しくないはありません。論理的でなくても、まとまってなくてもいいのでまずは言葉にしてみてください。 ・理由が「なんとなく」でも全く構いません。内容よりもまず言葉にできることが素晴らしいです。 ・選ぶ理由は主観で全く問題ありません。主観を語ることを恐れすぎないようにしてくださいね。

全員の自己紹介が終わった後も、まとめ的にお話がありました。

演劇の稽古には見取り稽古というのがあります。とても多くの時間をこの見取り稽古に費やします。観ることはそれだけ演劇にとってとても大切なことなのです。目より先に手が肥えることはないという言葉がありますが、観る力は成長にとって欠かせないものだと思います。自分の世界に入らずにぜひ目の前の人を観てあげてください。

ワーク

信頼のワーク①ペアで支え合う

ここから、実際に身体を動かしていくワークに突入します。
集団創作は、信頼関係がないとできません。まずは身体を使って信頼を作り出していきます。

2人が向かい合って、手か手首を握ります。そのまま体重を後ろに倒してバランスを取ります。

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バランスが取れたらしゃがむ→立ち上がるもやってみます。

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早速できたチームと、なかなかバランスが取れないチームが出てきます。「きゃー」という声を出しながら、楽しそうに取り組んでいます。

最後は、さらに難易度をあげます。2人で倒れて真ん中に戻る→戻ったタイミングで手を入れ替えてまた倒れる。

筋力ではなくバランスでやってみましょう。本当に倒れそうになったら足を使って自分の身は守ってくださいね。

信頼のワーク②倒れた人を支える

1人が、前・後ろ・左右のどこかに倒れるので、チームのメンバーは倒れないように支えてあげます。

相手が倒れ始めたらすぐに手を添えてあげてください。遅いと怖いです。

レゴさんからポイントをもらいつつ、チームになってトライしてみます。

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参加者はドキドキしながら倒れていきます。支える人もドキドキしている様子で、レゴさんが声をあげました。

倒れてくる前に支える形を作っている人がいますが、倒れてきてからすぐ動くようにしましょう。形を決めて待っていたらイレギュラーに対応することが難しくなってしまいます。どこに倒れても動けるような準備をしておきましょう。

改めてチャレンジしていきます。

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少しずつ、怖さが面白さに変わり、倒れる角度も大きくなっていきました。

信頼のワーク③歩いて倒れる

さらに難易度の高いワークに移っていきます。
まずは、空間を歩く練習から。歩いている時、空間の密度をできるだけ平均になるように歩きます。

歩く時は前をみましょう。下を向きながら歩いていると疲れた人にみえてしまいます。重さを使いましょう。身体を少し前に傾けて。重心が前に落ちるから倒れないように前に足が踏み出します。このスムースな連続が歩くです。効率的に歩いてみましょう。

歩く中で、レゴさんが8から0までカウントダウンしていきます。0になった瞬間に止まり、空間が平均的に埋まってたら成功です。カウントダウン中に止まってはいけません。

みんなが歩き出します。

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8・7・6・・・

カウントダウンが始まると、空間にどことなく緊張感が生まれます。自分が適当になるわけにもいかず、しかし自分だけではどうにもできない中で、なんとかしようと歩いています。

5・4・3・2・1・0!

0の瞬間、一斉に止まります。

最初は、空いている空間ができてしまいました。2回目、3回目と続きます。

4回目に、ある程度平均になった時もありました。

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ここからが本番です。
同じように、空間を歩いていきます。途中で誰かが「私!」と言ったらその人が倒れ始めます。残りの人たちは倒れている人のところに行って支えてください。

「えー!」という声が上がりつつも、チームの信頼感が生まれてきたのか、早速取り組んでみる皆さんです。

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もし同時に二人が「私!」と言い出したら、その私はキャンセルにしてあげてくださいね。そして支える時は全員で支えてください。自分は遠いから他の人に任せて何もしないのではなく、誰かが倒れてきたら全員で支えてください。

参加者から質問が上がります。

「自分は倒れる逆側にいて、間に合わないこともありますよね」

遅れても支えにいきましょう。自分が支えにいくことで他の支えている人の負担を減らすこともできます。もうこれ以上支える場所がないと思っても、それでも支えにいきましょう。チームの為に何ができるかを考えましょう。決して傍観者にならないように。

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〜〜〜ここで休憩をはさみます〜〜〜

瞬間ポーズゲーム

二人組になります。レゴさんが手を叩いたら、どちらか一方がポーズを取ります。もう一度手を叩いたら、もう一方がポーズをとります。それぞれがペアのポーズを見て、どう関わることができるのか、影響を受けたポーズをとっていきましょう。

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自分のポーズは少なからず相手から影響を受けますね。言葉じゃなくても様々なものからわたしたちは影響を受け続けています。

ギブアンドテイク

次は、動きながら影響を受け合うワークです。

2人の中で、動けるのは1人です。動いている1人が止まったら、片方が動いてください。常に動いているのは1人です。かつ、どちらかは必ず動いていてください。 動いている人が止まって相手に渡すのはギブです。逆に、止まっている人が動き出したらもう1人は止まってください。これがテイクです。

相手に動きを渡したり、相手の動きをとったりしながら二人で動いてみてください。言葉がなくても相手と何かが生まれていくのを楽しみましょう。

それぞれのチームが、お互いに影響を受け合いながら動いていきます。

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ディバイジング

1人創作

実は、ディバイジングは1人でもできます。まずは1人で創作をしてみます。

テーマは「春夏秋冬」 4つの季節から1つを選んで30秒くらいの動きを作ってみます。

夏だからといって、手をあおいで”暑い”といった記号的な表現はやめましょう。初夏と残暑では夏のイメージも違いますね。夏というワードから想起するイメージをやってみる感覚です。

大切なことは「すぐやる」「とりあえずやる」

ハサミを宇宙人に言葉で説明してみてください。

参加者の1人が挑戦します。

「紙とかを・・・」 「紙ってなんですか?」 「四角い」 「四角・・・??」 (切るジェスチャーをする)

難しいですよね。 これ目の前にハサミと紙があったら一瞬で伝えることができます。

会議はハサミがない状態で話していることが多いです。だから伝えるのが難しい。時間がかかる。速度を上げる為にはプロトタイプを早く作ることです。良いプロトタイプの条件は安く作れて早く作れて壊れてもいいもの。頭の中から少しでも早く今ここに出してあげることでわたしたちはその目の前のものに対して考えることができます。

というわけで早速やってみます。

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手を払う動きとかどうかな? その次はこんな感じかな? と、見よう見まねながら、動きを作ってみます。

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5分たったところで、2人ペアになって感想を伝えあいます。
これまで感じたことを言葉にしてきた2時間だった効果か、それぞれ見えたことを伝え合う雰囲気がありました。

ペア創作

続いてペアで創作していきます。1つの季節でもいいし、二つの季節を合わせてもOKです。

「これやってみない?」というアイディアが出て、それがすぐにできることなら話し合う前にやってみましょう。やることでわかることがあります。必要か不必要かはやった後で考えましょう。やる前にそのアイディアを否定されるとアイディアを出した人はどんどんアイディアを出してくれなくなってしまいます。

リスペクトは何でも肯定することではありません。やってみて「なんとなく違う」となるのはいいのです。やる前に否定されるとアイディアを出した人が否定されたように感じますがやったことでわたしたちは表現について語れるようになったのです。その否定に代案も必要ありません。「代案がないなら否定するな」の行きつく先は頭の回転の速い人だけしか話せないエリーティズムのディストピアです。演劇は多様性です。選民思想じゃない。ただ否定の言い方は考えましょう。アイディアを出してくれた人への敬意を忘れないように。

7分間やってみます。

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完成した後は、チームごと見せあって感想を伝え合います。

「6月かな?と思った。梅雨の感じ」 「落ち葉が待っているのかなと思った」

一つの作品を観ても、感想が違っていたり、作者の意図と違う伝わり方をしたりと興味深い時間になりました。

グループ創作

最後にグループでやってみます。

主語は「私たち」にするようです。「私」ではお互いに主張するだけで争いになるとのこと。

主語を私からわたしたちに変えて話してみましょう。 個をぶつけ合うのではなく、わたしたちが何を創りたいのかを考えましょう。

出たアイディアは全てやってみましょう。 人数が多ければ多いほどアイディアも出るでしょう。 進めるのは全員の了承がとれてからです。

もうわかると思いますが、ディバイジングは恐ろしく時間がかかります。 全員で進めていくのはとても大変です。

全員フラットな立場で作るというのはヒエラルキー型よりも優れているようにみえますが一長一短なのです。ヒエラルキー型のほうが早く作れます。責任の所在も明らかです。創作が苦手な人は誰かが引っ張ってくれたほうが楽だったりします。ディバイジングは時間もかかるし、ひとりひとりに等分の責任があるのでコミュニケーション自体もより難しくなるでしょう。そこには多くの工夫が必要です。 ディバイジングの語源には「工夫する」という意味があります。 今回の方法は集団創作をする際に私がいいと思っている創り方です。 集団でものを創るヒントは色々お渡しできたと思います。

創っていると足りないものが出てくると思います。 ぜひ工夫してください。 どうやったらもっとよくなるのか?どうやったら円滑に回るのか?諦めずに工夫し続けてください。 早く行きたいなら一人でいけばいい。 遠くに行きたければみんなでいくのです。 ディバイジングはどこまでいけるかをみんなで工夫して取り組んでいくのです。

10分間でやってみます。完成したら、2チームが見せ合い、感想を伝えます。

1組めは全身を使った、展開のある作品を作ってくれました。

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2組めは、出演者の役割が明確で、シャープな物語を作ってくれました。

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初めてかつ短い時間ではありましたが、参加者がアイデアを出し合って、見事作品を作ることができました。
筆者は、当初難しいのではと仮説を立てていました。しかし、レゴさんの組み立てのおかげか参加者の前向きな姿勢のおかげか、あれよあれよという間に創作活動にのめりこんでいたことが、とても面白かったです。

参加者の感想

最後に、参加者それぞれが感想を共有しました。

「一番引っ込み思案で参加しました。見学になるかなと思っていたのに、無事クリアできてよかったです。次あっても頑張って出ます! ものを作るのって楽しいよね。真剣になればなるほど相手への敬意ってすぐに覚めるし喧嘩になりやすい。この敬意を大切に持ち続けたいです。」

「最初は縮こまっていましたが、だんだん楽しくできるようになりました。会議とかって意見が飛び交い険悪になることもあります。ギブ&テイクでやった、ちゃんと止まって受けとるのが大事だなと。相手を観たら色々アイデアがでることもわかりました。」

「自分達で作ると”バランスよく作る”という意識が出てきます。でもみてもらうと、アンバランスなほうがよかったとフィードバックがありました。そういえば、見てもらったときにどうかという検証をしなかったなと振り返って思いました。ピーターブルックの「死守せよ、そして軽やかに手放せ。」という言葉が大好きなのですが、言葉通り、どんどん出して、手放していくのがいいなと実感しました。」

「最初に話していたリスペクトの大切さを改めて感じました。今日お客様と話している中で、ちょうど組織の硬直を感じたこともあり、大事なことを思い知らされた気分です。チームを作る、信頼から作ることを今日はやれたんだなと思います。」

まとめ

今回も、ガッツリ演劇のワークショップでしたが、皆様がホクホクで帰ってくれた様子がとても嬉しかったです。人間の関係性を使って創作活動をする演劇が、皆さんの企業活動や生活の中で役に立つ要素がたくさんあるなと、改めて認識した時間でした。

ワークショップ後の懇親会で、「このワークショップ(研修)の素晴らしさを伝えるのが難しい」という話題になりました。日本における”演劇”というものへの偏見や拒否感もありますし、外から見ていると「笑ってて楽しそう、遊んでいるだけなのでは?」という印象を持たれることもあります。でも、実際に体験すると、その中でさまざまな発見や体験があります。そして、学びは深刻であるはずだ、という固定観念も根強いのだと思います。

身体や心に刻まれるのは楽しいことの方が多いです。楽しい場から多くのことが学べる環境を、日本にも作っていきたいなと感じています。

興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください!


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