めくるくるくる、を観てほしい理由について

Apr 26, 2024

私の来週の芝居を観て欲しい理由について考えている。いや、考えないと出てこないというわけでもない。いや、多分自分ではよくわかってない。

多分、勢いに乗っている、ということが大きい。自分でも地に足がついているような、そうでないような。これはチーム感だなと思う。リーダーである住吉さんの強烈なリーダーシップと、参加しているみんなの熱量。人生の一部の集合体。その勢いに乗っているから、「みんなに見てもらわないと！」という気持ちになっている。

そうだ、「観て欲しいと思ってる人がいっぱいいるから」が正しいかもしれない。同調圧力とはちょっと違う、グルーヴ感というか、仲間感というか。そういうものだと思う。

冷静になる前に、予約リンクを貼っておきます。

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さて、あとはメモ。長いよ。
自分のやってる芝居がおもしろいことを、文章でちゃんと伝えるのって難しいですな。

でも、伝わらなかろうとも、伝える努力はやってみる。
その結果、読んでて楽しい文章になればそれはそれでいいかなと。

さあ、ちょっと冷静になって考えてみると、以下3点かなと。

①作品が面白いから観にきて欲しい
②いいチームなんで応援してほしい
③俺こんな頑張っててすごいから褒めてほしい

どれも本当だなあ。③が一番大きいかと思ったけど、どれもありますわ。

③はね、こんなに演劇やれてるとは思わなかったし、楽しいことばかりではない、いや、正確にいうとほとんど楽しいけど、ラクでは全然ない。少しだけ家族のことをやって、働いて、稽古して、少しだけ家族のことをやって、少し寝る。稽古がある日の翌日はもう不定形生物バチルス状態(鉄腕バーディーのネタです)。よく仕事になってるなと思う。たぶん、職場の人も様子がおかしいなと思ってるだろう。でもまあ、なんとか、なんとかがんばっている。そして連日稽古だと、不定形生物の状態で稽古に突入するので、もはや焼く前のお好み焼き状態だ。

たこやきでもかまわない。頑張ってる俺を褒めて欲しい。もちろん一人で頑張ってるわけではなくて、特に妻には支えてもらっている。少しだけ家族のことをやるが、家族のことをいっぱいいっぱいやってるのは妻だ。妻は俺が心身ともに健康でいられることを考えてくれていて、私の気持ちが落ちないように、本当に気を遣ってもらっていると思う。だからこそ、俺は楽しくやれてるし、楽しくやらねばならないと思う。

娘から「たまにいないこともあるけど、どこにいたとしてもおとうさんだいすき」という手紙をもらった。息子は俺がいても「おとうさんあっち行って」なのだが、俺のネタで延々とウケてくれる3歳児だ。この芝居が終わったら、一息つくからね。

家族もそうだし、これまで私の芝居を見てくださった方、今回ご予約いただいた方、ご検討中とお伝えいただいた方、何かと気にかけてくださっている方、頑張れと声かけていただいた方、そしてクラウドファンディングで直接カンパいただき「頑張れ！」とコメントをくれたりして、なんでしょうね、ここまで「応援してください」と言ったら応援してもらえるのは本当にありがたいです。

②が、私を勢いに乗せている主な原因。外からどう見えているか分からないが、私は自分があんまりない人間だと思っている。すぐ誰かの意見に同調して自分の意見を曲げる。たぶん、俺が社交的に頑張れてるのはその能力、というかスカスカで気弱であるという気質なのではないかと思う。誰かと衝突することもなく、機嫌を損ねることもなく、なんとかやれているのではないかと思う。とはいえ、嫌なことからはすぐ逃げる。なので、やれているということは、好きな集まりの中で、揺らいでいるということなのだと思う。

思えば、見てもらいたい理由がパッと言語化できないのも、自分がないということに起因してるような気がする。見てもらいたいという感情はあるが、自分が感情を持っているということが、言ってしまえば危険だと思っているんだろう。誰かが楽しんでれば私も楽しい。誰かが怒ってれば、、、怖いな。そこは自分があるのかもしれん。

ともかく、私が楽しく揺らいでいられる。楽しくしよう、面白いものを作ろう、そのために悩んだり、何かとシンドイ思いをしているのがよく分かる。そして、俺を好きでいてくれる。普通は見過ごすすれ違いを捕まえて話して、人と人との関わりの解像度を上げる。群体のようであり、個の集まりのようであり、スイミーみたいな感じかな。ゆらぎのあるスイミーという感じがする。

そういう団体だからこそすごいことが起こるんですよと。パフォーマンスの中身もそうだけど、生まれるプロセス、土台の価値を感じて欲しいなと思っています。

そしてようやく①。普通は①から話して、②、そして③でシメるのが読みやすいと思うのですが。

作品は面白いです。これを最初に説明する気にならなかったのは、最初からわかっていたことだからかもしれない。初演にも出ていて、構成は変わっているものの、面白いことは容易に想像が付く。稽古をしてても「おもしろいな」「グアアア」と毎回思う。「グアアア」はおそらく、見てもらえたら分かってもらえると思う。

稽古で反省点はいくらでもある。反省点だけで延々と話せる。一方で、これは面白かった、これはいい瞬間だったという振り返りもいっぱいやれる。まずそもそも、投げこまれた言葉や設定で、すぐさまエネルギーもストーリーもリアリティもあるシーンができるというところで、すごいでしょ、と思う。エネルギーもストーリーもリアリティも、完成はないのでまだまだ稽古するし体調も整えるけど、最低限面白いでしょ、と思っている。

芝居を作っていて、「いや、これおもんないかも」と思いながら稽古することもある。でもそこから、超絶おもしろいものに変化していくのはすごく快感だ。役者、スタッフの沈黙が、大爆笑に変わっていく。あれは快感だ。

その、マイナスからプラスに転じるという快感は、今回はないかもしれない。だってすでにおもしろいから。でも予感として、さらに大化けする可能性は十分にあると思う。

いますでに自信を持っているし、さらに大化けする可能性があるという、そんな勝ち筋が見えてます。ゴールデンウィーク、旅行や帰省のシーズンですね。私は劇場にいます。おもしろいものやってますので、ぜひ観に来てください。しかしみなさまの体はひとつしかないので、涙の見送りはあると思います。そしたら、映像でも、観てやってください。このおもしろい劇団が、これからも継続して活動できるよう、そして、おもしろい即興演劇を世の中に広めていくよう、クラウドファンディングでお金を集めております。公演動画のアーカイブをはじめ、魅力的なリターンがいくつもございます。私を指定していただければ、私が心を込めて作成させてもらうリターンもございます。

劇場で、映像で、お会いしましょう。
観てほしい。

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＜タイムテーブル＞
2024年5月2日(木)〜6日（月祝）
全12ステージ
5月2日(木)15:30🤍❤️19:30🤍
5月3日(金)12:00🤍15:30🤍19:00🤍
5月4日(土)12:00🤍19:00🖤
5月5日(日)12:00🖤15:30🖤19:00🖤
5月6日(月祝)12:00🖤16:00🖤❤️
🤍前半キャスト
🖤後半キャスト
❤️15分の短編付き上演

※ 中野は「前半キャスト」です。

＜場所＞
上野ストアハウス
JR上野駅　入谷口から徒歩5分(改札からは8分)
東京メトロ入谷駅　1番出口から徒歩5分

＜ご予約(中野応援フォーム)＞
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–以下、公式情報–

インプロカンパニーPlatform
第25回公演
「めくるくるくる。－ある夫婦のお伽話－」

🌷あらすじ
童話作家のしおりと編集者のカタロウは結婚5年目の夫婦。
互いに恋愛感情がないことはわかりきっているなか、一緒に暮らし続けている。
そんなある日、カタロウにあらためて離婚を提案されたしおりは自分の中にあるどす黒い感情に気付いてしまう。
誤魔化そうと取り繕っても、しおりの書く物語の登場人物たちはどんどん不幸になっていく。
めでたしめでたし、そのあとで。これはあなたの物語。

🌷Platformとは
即興8割台本2割のハイブリッド演劇「コンセプトインプロ」をお届けするインプロ（即興演劇）チーム。
お客様の書いた言葉や選択により結末が無限に変わる作品を上演し続けている。
※強制参加はありません。
今作品は2010年の旗揚げ以来最も再演希望の声が多い第10回公演「めくる、くる、くる。」の初再演となる。

🌷日時
2024年5月2日(木)〜6日（月祝）
全12ステージ
5月2日(木)15:30🤍❤️19:30🤍
5月3日(金)12:00🤍15:30🤍19:00🤍
5月4日(土)12:00🤍19:00🖤
5月5日(日)12:00🖤15:30🖤19:00🖤
5月6日(月祝)12:00🖤16:00🖤❤️
🤍前半キャスト (中野は前半キャスト） 🖤後半キャスト
❤️15分の短編付き上演
開場は開演の30分前
優先入場受付※は開演の40分前

🌷チケット
一般チケット:4500円
リピーターチケット:4200円
※今公演2回目以降のご観劇に適用
はじめてチケット:4000円
※Platform「本公演」はじめての方に適用
Ｕ23チケット:3500円
※2001年以降生まれの方対象のチケットです
※身分証を受付にてご提示いただきます