インプロアカデミー、アドバンスクラスで学んだこと

Jun 1, 2022

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(写真は稽古中のもの)

4月16日から8週間、インプロアカデミーのアドバンスクラスに通ってました。
その集大成として「マエストロ」に6月4日に出るのですが、本番を前に、何を学んだのかを振り返ります。

なぜ受講したか

インプロショーに出たかったからです。

上記の記事にも書きましたが、2022年6月から少しずつ舞台に復帰しようと思っていました。
2年半の出演休止期間は、演劇教育活動をメインに行っていました。同時に、俳優のスキルを維持・向上させるために筋トレを継続したりオンライン年間クラスに通ったりしていました。
が、お客様の前に俳優として出ることはほぼなかったので、かなり勘が鈍っているだろうと思いました。
そのため、いきなりショーに出るのはちょっと、、、と思ってたところにこういうクラスがある、とお誘いを受け、受講しました。

何をやったか、誰とやったか

土曜の午後、3時間、インプロのゲームをやって相互フィードバック + 講師コメント、というのを8回繰り返した感じ。
マエストロのリハーサルのようなことも2回実施。

クラスの募集対象者に「インプロ経験1年以上もしくはそれに相当する人」とあるので、共演者はみんな経験者。
そして、さらにインプロを磨きたいと思っている人たちです。

何を学んだか

知識・知性という文脈でいうと、学んでないかもしれません。
インプロの原理原則やゲーム内容は全員知っていることだし、特に新しい知識を学んだ気はしません。

知識・知性、というよりも身体的なことだと思いました。
身体といっても筋力アップとかではなく、より素直に自由におもしろいことに進んでいく身体を作ったなと思いました。(正確に言えば脳なんでしょうけど)

学んだこと図解↓

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即興なので、とくに「スベる」恐れがあり、知性が「スベらないように安全」になるように身体を操作します。
なので、どこにでもある、やっても怒られないようなネタが出ます(これが「無難ー」です)。おそらくそれはおもしろくない。
人間が持っているおもしろさ「オモロー」を出すには、スベるおそれがあったとしても個人のおもしろチャレンジを出す必要があります。
そのおもしろチャレンジは失敗することもあります。スベる方「スベリー」が出ることもあります。しかし、幸せに失敗すれば、お客様はチャレンジした人を好きになり、祝い、讃えたい気持ちになると思います。
つまり、スベるおそれを克服し、素直に自由におもしろいことに進んでいけば、いずれにしろおもしろいことが起きるはずです。そのために知性によるガード(恐れ)を誤魔化していくんだろうと。

ただ、恐れはコンマ数秒で襲ってきます。
これに対して1人で立ち向かうにはちょっとつらいです。
なので、共演者といっしょに進んでいくんだと思います。

学んだ要素やトレーニングアプローチを思いつく限り列挙すると、

アイコンタクトする
言葉だけでなく身体でオファーする
相手の言葉を受け入れるために復唱する
架空の物体を、言葉だけで表現するのではなく、具体的なイメージを感じ、共有する
自分もしくは相手を驚かせる
ステータスの高低を自由に選択できるようにする（身体表現などで）
うまくやらなくてよいと思い続ける
しゃべりすぎない。見る、感じる、動く。
根拠なく、大きな感情が出て来てもよい。後から理由付けすればよい。
シーン序盤、観客が期待する領域は思ったより広い。びっくりするような要素も理由付けができる。ただし、設定が決まってきたときに期待の領域を超えたものが出てくると「？」となる。
観客として、同じトーン・同じ設定は飽きる。バリエーションを意識する。