受講しました:パティワークショップ第二期三回目
Nov 9, 2020
3回目受講。パティ・スタイルズ(Patti Stiles)のWS。
思考に陥って何もできなくなることよりも、アーティスティックであり続けるための訓練を受けたと思う。
そして、結局は、テクニックではなくて人間として基本的な愛、欲求、興味、そういうものを鍛えていかないと芝居はよくならないんだなと改めて思った。ナレッジフォーラムで毎度言ってる「人間力(定義は人によって違ってよい)」だし、それを鍛えようとがんばれば、いくらかは鍛えられると思う。
ここで変なこだわりがあるのだが、他者に対して強く優しい、人格者っぽくはなりたくない。どちらかというと、ワルでカッコイイ寄りがいい。だが、鍛えていくには形から入ることも重要だと思うので、他人に対して愛、欲求、興味というものを表現していくことにもなるんだろう。
だいぶ枯れている感があるので、無理せず少しずつね、、、
メニューと振り返り
導入
オーストラリア先住民に対しての敬意を表するところから始まった。
パティ曰く、年配の方々の前でこれをやるのは緊張するらしい。
少し違うかもしれないが、私が年配の方の前で戦争の話をするようなものだろうか。
質疑応答
前回までのワークでの疑問点に答えてくれるという。
私は「共演者を輝かせることが苦手。パティが、共演者を輝かせるのはすばらしいと思っていて、それがどうやって培われたのか、パティの例を知りたい」と聞いた。
いろいろ出てきた。
- パートナーを輝かせるというのは、パートナーに何かをさせたらいいというわけでもなく、パートナーから何かを享受するのもよい
- モノローグのシーンがあったとしても、それはパートナーをその場に呼ばないという選択ができているからだ
- お互いがお互いを支える。different scene、different partner、ぜんぶ違う。Because we are human.
- Every person is a different toy. そのToyと遊ぶ感覚。
- アドバイスがあるとしたら、次の3つだ。
- curiousであれ。Inspireして連れて行くような感覚。
- To pay attention to your partner. パートナーの肩は? 目は? パートナーのすべて、パートナーが行うことすべてがGiftである。それは、Before Stageから始まる。パートナーの状態がよくないのであれば、声をかけ、何かエクササイズを提案するかもしれない。
- Pay attention to often 意識&無意識。
- なるべくたくさんのことに気づいてあげる。自分が見えているものは観客も見えている。
- オファーで相手が喜んでいなければ、オファーを変えればいい。オファーして相手の目は燃えているか?
- seen, heard,してrespectしていれば、You can create wonderful relationship. これが基本。これをおろかにしないように。キースもPrincipleに時間を使う。お互いに、多少キツいことでも言いやすい状態を作る。
- Tools、Techniquesもあるが、基礎を鍛えていくのが遠回りのようで近道である。
Superhero
スーパーヒーロー。
Superheroと相棒(Sidekicksというらしい)の2名で行う。次のような手順で行う。
- Sidekicks:Superhero! 〇〇という問題が起こっているぞ!
- Superhero:I know exactly what to do! △△しよう!
- Sidekicks:Superhero! △△のせいで××という問題が起こったぞ!
- Superhero:I know exactly what to do! □□しよう!
- (以下繰り返し)
ポイントは、
- 「I know exactly what to do! 」と言う。「I have an idea」「 It seems to be possible to ・・・」などの弱いポジティブな言葉ではなく、断言する。たとえ思いついていなくても。
- Sidekicksは、SuperheroのSolutionをキャンセルすることなく、次の問題を起こす。
- 正しいオファーかどうかを判断せず、先を続ける
やってみて、けっこうノリノリでやれて楽しかった。困った末に出てきたアイデアが楽しかったりもした。困っても共演者が待ってくれたり、期待してくれているのがわかったので、なんとか最後まで続けることができた。
SidekicksのときもSuperheroのときも、素直かつぶっ飛んだ展開にするのはなかなかできない。次善策としては素直にやることかなと思った。ぶっ飛んだことをやろうとしてスベると苦しくなってくるが、素直にやっていれば無理はないので、ぶっ飛ぶ瞬間への道になるのではと思った。
振り返りにて、パティがいくつかコメントをくれた。
- キャンセル・ブロックしないでいかにOfferを受け入れ、次に返していくか。お互いにトラブルに巻き込むスキルが求められる。
- Imagination is wonderful. いいアイデアが出ないか心配になることもあるだろうが、何らかのアイデアは浮かんでいるはず。いいアイデアが浮かぶこともあるし、そうでないこともある。
Tilt exercise
何でもない会話から、相手をティルトするエクササイズ。
着目課題
TiltはPlatform、Relationshipをベースとしたものであるべき。Platformが欠けたTiltは理解されにくい。
Tilt works when you have a strong platform. Improvisers が変化しやすいものがよい。
可能性のCircleというものがある(冒頭の画像参照)。Audience may predict, sometimes audience could not predict. しかし、可能性のCircleには入っていなければならない。
手順
二人組で行う。
- 1人が、なんでもないセリフを言う。例:「ピザはいかがですか」
- 共演者は、Tiltするようにふるまう。例:「小麦アレルギーだって知ってるでしょ。私を殺す気ね」
いきなり殺人未遂犯人に仕立て上げられた側は、大いに影響を受ける。これは突拍子もないようであるが、ピザのオファーを受け入れつつ、相手をTiltすることになっている。
これを一周したら、今度は1lineだけ伸ばす。
- 「いい天気だね」
- 「そうですね」
- 「外に出たいですね」
- 「(ここでTilt)」
ポイント
- CROWや対立など、マニュアルにありそうなものばかり考えていると、Tiltの瞬間を見落とす。
- What we have を使う。相手に対して驚き、変化を与える。
- Reaction create interaction. Interaction create action in the scene.
- ルースムースシアターにはTiltのサンプルがある。これは、正解のサンプルではなく、間違いをするためのサンプルであり、衝動を刺激するためのツールである。
- Spectacular failureをしてみてください。
- Tiltのためのエクササイズとして、It’s Tuesdayがある。It’s Tuesdayは相手のセリフの末尾を取って感情を爆発させること(そして、あとて正当化すること)が楽しいことを知るエクササイズ。Tiltは相手のセリフ、Platformの内容を受けて感情を爆発させる。
- Unknownに飛び込まないように、我々はがんばってしまう。それでもストーリーはできるが、未知なるものに踏み込めるかというと、Noである。
- どんなオファーも強力なものを秘めている。状況がすべて分かるわけではないが、分かっている情報から何かを拾うことはできる。
- 相手との信頼関係が基本。信頼なしでストーリーを進めると、よくわからないことになってしまう。
受講してみて
Tiltする側も、相手を狙い通り操るというよりかは、自分のエネルギーを上げて、It’s Tuesdayのように先の見えない状態で何か大変なことが起こったほうが空いても影響を受けてくれる。
忍翔とやったのがよい例だった。「誕生日おめでとう(花束渡す)」「(花束もらって振り回す)ウアアアア!」ここで、ウアアアアとやってる間にその理由が分かる。「アリがめっちゃついてた!」「アリが俺の方にも来ちゃった」。
正当化を先に考えたシーンでは、あんまりおもしろくなかった。
Into the unknown だな。
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