読書感想文:ウォール街の狼が明かすヤバすぎる成功法則
Oct 18, 2020
読書感想文です。中野視点でのメモ。
これ↓を読みました。合計で3時間程度で読めました。
概要
- タイトル
- 「ウォール街の狼が明かすヤバすぎる成功法則」
- 著者
- ジョーダン・ベルフォート
- 出版社
- フォレスト出版
なんで読もうと思ったか
後輩がすすめてくれたから。
ツイッターで「自信」についてつぶやいたら、後輩が絡んできてくれて、それに関して感じた本を紹介してくれた。
天才、でもどこかだらしのない、人間的魅力が高い尊敬する(と書いたが自分でンン? と思ってしまう、チャーミングな)人がすすめてくれたので、即座に買った。
どんな本だったか
セールスの本。投資商品を売りまくった著者が、そのノウハウをまとめている。
帯には『どこからでも這い上がれる最高のサクセスツール「ストレートライン・システム」日本初公開!』と書かれている。
お金持ちとは、そしてお金持ちになるにはセールスの能力が重要、という話題から始まる。
目次の一部を抜粋する。
-
お金持ちは「セールスの能力」を磨く
-
誰もが「ウォール街の狼」になれる
-
あなたのサイフが自動的にうるおう「ストレートライン・システム」3つの秘密
などなど、商品をお客様に買ってもらって(クローズする、という言葉を使っていた)金持ちになるためにはどうすればいいか、ということが書かれていた。
どう感じたか
確かに自信たっぷりの書きっぷりだった。
多くの成功ノウハウは「まがいもの」であり、自分こそが本当の成功を手に入れるためのノウハウを提供できる、という旨の記述があった。すげえ、と思った。多様性とかじゃない。オンリーワンでありナンバーワンであると読み取れる。
「お金持ちになりたいか」と問われ「成功したい」という気分にさせられ(お金持ち=成功かはさておいて)、じゃあどうすればいいのか、と読み進めることができた。私は営業職と呼ばれるものはやっていないが、こちらの提案に対してどうしようか迷っている相手にイエスと言ってもらうためにはどうすればいいか、という点で非常に参考になった。演劇でいうと、私の提案するチケットを買ってもらうという点ではまさに同じだなと思った。結局は「おもしろいから観に来てほしい」にすべてが集約される(つまり、おもしろいものを作る)のだが、何がどうおもしろくて、相手にどういういい時間を与えるのか、そのためにはどこまで相手を知っておかなければならないかを自分で理解したほうがよいなと思った。
そして、そのノウハウの多くは、舞台上での俳優同士のかかわり方にも通じると感じた。
共演者に何かものを売りつけるという意味ではなく、舞台上で相手にどうやって信用してもらうか、相手にどうやって影響するか、という面で見ても参考になる。売りつけるということは相手をコントロールして意のままにあやつって買わせるというイメージもあるが、「相手のために行動せよ、相手のメリットを考えよ」という精神も書かれていることから、共演者にいい時間を与えるためのテクニックにも通じる。
逆に言えば、演劇の訓練方法がセールスに役立つことも大いにあると思った。この本で紹介されていたいくつかのテクニックを鍛えるためには、シアターゲームにある「ミラー」「プレゼントゲーム」「共通点探し」「イエス・レッツ」などが、ほぼそのまま使えるんじゃないかと思った。自分がセールス相手にワークショップを設計しろと言われたら、この本を読みながら設計し、この本を紹介しながらやると効果的なんじゃないかとも思った。(カーネギーの「人を動かす」もぜったいに読み直しながら設計しよう)
「このノウハウをやれば絶対成功!」という売り文句には弱いが、同時に、そんなものはないとも思っている。今回も、その点はナナメに見ながら読んだが、そうは言っても役立つノウハウばかりだし、突飛なことを言えばウケるみたいなことでもなかった。自分の中でもすぐに納得できるものしか書いていないと思った。
また演劇の話に戻るが、「相手に好意を持ってもらうこと」については、演劇のスキルは非常に役立つんじゃないかと思った。身なり、声の調子、オーラの矢印(と自分では呼んでいる、相手への集中のようなもの)、相手への興味など。特に、人間に興味を持てるか、というのは自分の中では大きなテーマ。演劇(とくにインプロ)をやることによって、相手へどう興味を持つかが相当鍛えられた気がする。まあ、まだまだまだまだだなと思うが。
あと、身なりの点でいえば、マスク的な効果があるんだろうなと思った。「自分は相手のために今を使う」という精神にセットすることができそうな気がした。
尊敬する人が紹介してくれる本を全て読める時間はない。でも、尊敬する人が紹介してくれる本は、やっぱりおもしろい。
読書はいい思考の時間をくれるな。
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