受講しました:みくゼミ第3期Bクラス
Jun 23, 2019
受講してきました。Bクラス。
6回コースの第一回。
会社仕事の出張やら結婚式やらで欠席も多くなるが、このシーズンを受けてみることにした。
感想を書き留めておく。
受講動機
インプロをビジネス層に体験してもらうイベントの講師などをしているが、「教える」という技術を教えられたことはない。
ビジネス研修でファシリテーションやアサーティブコミュニケーション、傾聴などについて教えられたが、「教える」という技術については独学でしかない。
今まで受けた数々のワークショップから、どういう教え方をするのが適切か、みたいなことを抽出して自分の能力と組み合わせてイベント講師をしている。その力に自信を持っているからこそ講座を開いているのだが、インプロを教える技術について時間をかけて向き合ったことはない。
そこで、上記の紹介ページに、こういう文言があった。
新しく入ってきた技術やインプロの教え方などを扱います。
ということで、これを受講して自分の教え方に磨きをかけよう、という魂胆。
感想
今日はインプロのテクニック的なことを学んだので、教え方という意味ではいつも通り、見て盗むということになった。
住吉さんの教え方で特に印象に残っているのは2点。
- ロジカルであること
- インプロのテクニックを順序立てて、体系的に説明してくれる。言語化されていて、メモが取れる。体系的に言われると、権威のようなものがつく。
- できたことをまず確認して課題をさらに与えること
- 何かポジティブなコメントの後、次にどうして欲しいか、というかどういうチャレンジをすればさらにおもしろいシーンになるか、という順番にしている。
どちらも自分でも意識していることではあるけれど、言葉のチョイス、タイミング、目の付け所など、その場にいないと盗めない。ここはいい収穫だった。
また、知識そのものも興味深いものだったし、体験付きの講座だったのですぐに次のショーでも試せそうだなと思った。
知識として得たものは大きく3点。
- 即興シーンでの場転のやり方
- モノローグのTips
- ロングフォームの有名どころ(?)の特徴・進め方
あとは、最近はロジカルシンキング・デザインシンキング・アートシンキングそれぞれを使い分けられるように、それを人に伝えられるようにしたいという気持ちもあるので、シーン中になるべく自覚しながらやってみた。
ストーリーは、本当にアートシンキングの連続なんだなと思った。
ロジックもいいのだけれど、感情をしっかり感じて反応していったほうが興味深いシーンになる。
もちろんわかりやすくするためにロジックは使えたら使った方がいいかもしれないが、アートシンキングの領域にいる/外れてしまった、という区別が自分の中でもわかりかけてきた。
メニューのメモ
10時スタートで、昼休み45分を含め、7時間。
メニューをメモしておく。
ルール共有
- たのまれてないアドバイスをしない(アドバイスのタイミングも講師に任せてほしい)
- 意図をもって取り組むこと
- キス・暴力禁止(シーンがヒートアップしてこうなると困る人もいるので、安心してシーンができるように)
受講目的の深耕
11月3日(発表会当日)にどうなっていたいか、発表会の打ち上げの時にどうなっていたいか、今日が終わる時にどうなっていたいか、と順に具体化させていく。
自分としてはインプロを教えるということについて磨きをかけたいという大目的があるが、それを順に具体化させていくと意外と繋がってなかったりして、再考の余地ありだなと思った。
自分のこだわりをシンプルな言葉で書けるようにしておきたい。
ロングフォームで使えるテクニック
- 場面転換の手法
- 二人が移動する
- 渦(二人で同じ方向にぐるっと回る)
- ハート(舞台奥がハートの突起になるような弧を描く。回想シーンとかに使う)
- クイック(舞台前面に数歩行く)
- 3rd Playerが外から場面転換をする
- 今いるPlayerを二人とも追い出す
- 片方を追い出す
- どちらも使って三人目として入る
- シーンの中の一人が場転する
- 二人が移動する
どれを使うにせよ、劇団内、プレイヤー同士での共通言語があったほうがやりやすい、と。大富豪やるときにローカルルール確認するようなものか。
あとは、場面転換したんなら、ぜんぜん違う質感のシーンが見たいよな、と思った。
- モノローグで使えるテクニック
- 自己紹介をする
- ノンフィクション(自分の体験)を使う
- 具体的な話ができる
- 自分の話を使っちゃだめ、という検閲はいらない
- 自分の体験と、やるべき対象を置き換える
- たとえば人殺しをしたモノローグをするために、初めてゴキブリを殺した記憶とエピソードを置換する
- ゴキブリ→殺害対象
- 新聞紙→凶器
- たとえば人殺しをしたモノローグをするために、初めてゴキブリを殺した記憶とエピソードを置換する
アクターズシークレットという言葉があるが、それに近いものを感じた。
ロングフォームの種類と概要
- ピクチャーズ
- 今井敦さん考案
- ピクチャー(静止画)を1名ずつ作る
- そのうち1名がモノローグ
- モノローグに関わるシーン。
- 再度モノローグ。
- ピクチャー作る
- 別の人がモノローグ
- 以下繰り返し
- ハロルド(オープンハロルド)
- ワードアソシエーション:タイトルからの連想ゲーム
- 連想された言葉にちなんだシーンをいくつもやる
- キャンプファイヤー(ホラー風)
- キャンプファイヤする
- ひとりが噂話する
- 噂話はタイプライター形式
- 噂話のシーンをやる
- 噂話をする人はディレクター役。
- シーン終わったらキャンプファイア
- ホラー的な要素を入れる。さっきの噂話の一部が現実になるかも、という示唆。
- 全員分やる。
- キャンプファイアに戻ってくる。
- 寝る
- 怖いことが何か起きる
- カレイドスコープ
- 3文字(4文字とかでもいいらしい)からできる言葉をきめる
- あいうえお作文する
- あいうえお作文にちなんだシーンをいくつもやる
メモするだけでだいぶ疲れてしまった。
きっと読むだけでも疲れるだろうけど、こうやって文字に残しておくと自分の知識定着になる。
おそらく書籍やWebを当たれば、同等のことは書いてあるし、もっとたくさん書いてあると思うが、体験&フィードバック付きということで、理解度が深くなる。
「知ってるけどやったことない」よりは「知ってて、専門家の指導のもと、1回やったことがある」ではえらい違いだろう。
記事を書いてみて
すぐにでも使えるところがある。
時間を使ってインプロ技術に向き合う、ということは自分だけでできそうで、やっぱり難しいと思う。
インプロ洋書翻訳とかで文字としてはいろいろ入ってくるが、それを実践する場としても価値があるゼミだと思った。
とりあえず1回目はおわり。
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