イノベーション&インプロヴィゼーション

May 17, 2019

前回セミナーでの中野

(写真は前回ワークショップ講師をしたときの中野。何かに驚いている。)

こんど、このようなワークショップ講師をさせてもらう。

即興劇体験会 ~組織におけるイノベーション思考を即興劇で刺激する~

思うところを少し書いておきます。

値段

なんと3時間ちょっとで4000円のワークショップ。
自分の中では最高額。

周りから言われるのは、「高い!」。
4000円という値段について考えてみる。

この前のシュウマツの予定は4000円だった。
高い、と言われる時もあった。
小劇場で4000円は高い、と言われるし、自分でもそう思う。
ここでしか見れない技術があるので、その価値はあると思っていいる。

ビジネスセミナーもいろいろ受けてきた。
何万円もするセミナーで納得いかなかったこともあるし、1000円ですばらしい内容だったこともある。
正直、運営側がこれと決めた値段なんだろうな。
それで値段以下の価値しかなければ人が離れていく。

自分でそのリスク(プラスもマイナスも)を負うんだな。
怖くもあるし、楽しみでもある。

あらためて、4000円。
主催者と相談して決めた額。
これだけの価値はありますよ、と後押ししてもらった感覚。 怖さもあるけど、今まで受けてきた様々な研修のいくつかと比べてみて、内容はひけをとらないと思っている。
それらが何万円もするものもあったので、4000円というのは無理な値段ではないと思っている。
他にも考えるべき点はいくつもあるんだろうけど、まずはこれでやってみます。

内容と効果

「本講座では、自分が発信したい内容を発信できるように、演劇的手法を用いてサポートします。」
(Peatixイベントページより抜粋)

イベントページについて、いろんな人からいろんなフィードバックをもらう。
多いのが「何ができるようになるのかわからない」。
たしかにそうかもしれない。
今のところ私という人間を知っていて、私がやることに興味のある人が申し込みしてくれている。
みんな、私の芝居を1度でも観たことがあり、演劇・即興という手法に興味のある人だ。
なので、きっと楽しい場になるし発見もあるんだろうと想像してもらえる。

これを、もっと多くの人に想像してもらうには、確かに言葉なり材料なりが足りないかもしれない。
聞かれて答えた内容もある。イベントページで補足しておいたほうがよいかもしれない。

  • 義務感ではなく、期待感でアイデアを出せる。またはその違いを認識できる。

というのが想定効果。

インプロは目的か手段か

私のコア技術がインプロなので、ビジネス戦略としてはインプロやること・インプロの場を作ることが目的。
ただ、今回のワークショップのようにインプロを応用して何かをやるということなので、インプロは手段。
イノベーション思考をのばすという目的を達成するためにインプロの技術を使う。

そのあたりを意識しながらやろう。

改めて、発端を思い出す

インプロに触れていた状態でイノベーション思考の研修を受けてみて、テクニックを学んだ。
なるほど、いい手法だなと思った。
いつの間にか、投資家たちが納得するんじゃないかと思うような、新事業のアイデアが出た。

ただ、それは、ひとつ大きく欠けている点があった。
やりたいかどうか。
アイデアが出たとして、それを事業化するにはハードルがいくつもあるので、こだわりが必要になってくる。
自分がノッていないアイデアにはこだわれない。継続できない。
事業化する前に飽きるか嫌になって放棄するだろう。

なので、「やりたいかどうか」を感じる必要がある。
インプロは「やりたい・やりたくない」をかなりセンシティブに扱う。
この側面を使い、「やりたい・やりたくない」の状態をつかんでもらい、やりたい状態で出たアイデアにこだわってもらうようにすれば、イノベーション思考での応用ができるだろうと思った。

そんなの簡単だ、と思う人もいるだろう。
私は大きな組織で働いているからか、「やりたいアイデア」の意味を「上司、少なくとも組織に対して喜んでもらえるアイデア」と認識している。「他人に許されたい」という気持ちと「やりたい」を混同しているのだ。
こうなると、イノベーションは生まれにくい。
イノベーション思考関係の本に、お客様や組織を意識するとイノベーションは起こりにくくなる、とあった。
この点、芸術は「喜んでもらえるかどうかわからないが、とにかく尖ったもの」を生み出すことに長けている。その中で私はインプロの技術を使ってイノベーション思考を攻めてみようと思う。

改めて、募集

この記事を読んでご興味出た方、ぜひご一報ください。
いっしょに「やりたい」気持ちを深掘りしましょう。

即興劇体験会 ~組織におけるイノベーション思考を即興劇で刺激する~