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山形遠征振り返り
11月3日・4日で山形行ってきました。ワークショップと本番。山形で公演することが目的ではなく、山形で即興演劇をやりたい人が継続的にやれる場を共に作ることが目的。そのためのチェックポイントでした。
色々できました。スタッフとして色々と動けた自覚があります。旅程に関するあれこれとか。撮影とか。
ワークショップは本当に楽しかったし勉強になった。「これが、誰かと何かを一歩ずつ作るということか」という感覚があったのがすごくよかった。ワタリさんもそうだし、受講参加者のみなさまが魅力的で、始終、楽しい時間だった。時間も押してたけど一言、フィードバックせざるを得ない気持ちになった。突き動かされるとはこのことだ。
ショーのメンバーみんなで食事に行きました。行った居酒屋が、人がたまたま足りないのか、ほんとにかわいそうなぐらいに回っていなくて、とても大変そうでした。ひろせがお箸とか調達してくれてました。
プレイヤーとしても悪くはなかったと思う。地に足をつけて遊び合うのが次の目標な気がする。地に根が生えてて、リスクを取らなかったなあというのがプレイヤー的な反省点。だけど、可能性のサークルには居られた気がするし、シーン中はVulnerableになれなかったけど、トーク中にVulnerableになれていたと思うので、かなりいい働きはしたんだろうなと思う。もちろん、周りに支えられる前提での動きだけど。だからみんなに助けてもらってありがとうだし、助けてもらえる幸運にも感謝。マジでGood Luckでした。
らぶりーじゅメンバー、はらでぃ、ベルさん。お馴染みの方々に加え、ワタリさんも一緒に山形へ行けた。山形ではユウさん、ケン、ミキティが居てくれた。ワークショップ受講参加者もショーの観客の皆様も、前のめりで協力的で、全員で作れた2日間だった。
山形でのインプロ振興に関わる活動は今後も続いていく。その一つのチェックポイントをしっかり通ったなと思いました。費用の問題もあるのでクラウドファンディングの成功に向けて引き続きがんばっていきます。ご支援いただいた方々、気にかけていただいている方々、本当にありがとうございます。おかげさまで、本当におかげさまで前に進めています。感謝をすぐ忘れてしまうので(よくない)、何度も何度も、書き留めていきます。
クラウドファンディング、まだ募集しております。ぜひ、ご支援をお願いいたします。
・・・というところがまとめで、あとは個人的旅行記です。
長い上に他人に読ませる文章ではありませんが、ご興味あればお読みください。
前日まで
さあ山形いくぞ! 旅だぞ!
楽しすぎる。
旅程を作ったりチケットおさえたり、旅行会社とやりとりしたり、ツアーコンダクター的な動きをしてたと思う。その作業が異様に楽しかった。
初日の移動
大宮でひろせにカフェオレおごってもらう。いろいろ資料作ったから、お疲れ様ということで労ってもらった。ありがたくいただいた。ひろせは顔がいい。いや、いきなり顔がいいというのも変だけど、本人も自信を持ってるし、俺もそうだなあと思うし。思い起こせば自分が小学生かそこらのとき、自分の顔のまずさに絶望した覚えがある。いや、ぜんぜんそんなことない(?)んですが、ともかくクラスいちばんのイケメンと比較すると俺は最悪や・・・と思ってました。ひろせと会うと眼福になるね。
こうろく、そしてワークショップを終えたワタリさん、みきのんと合流。こうろくをえらい長いこと待たせてしまった。それにもかかわらずにこやかに合流。こうろくが怒ったのをそういえば見たことが・・・いや、1回だけあった気がする。山形で、えらい寒い中で屋外でウォームアップしよう、ってなったら「寒いよ!」と怒ってた気がする。こうろくとはこれまでセカサーで1回、らぶりーじゅで3回、山形で1回共演。今回の共演で、三分の一(さんぶんのいち)が山形でのステージになる。
実はワタリさんとは初めて・・・じゃない気もするけど、たぶん初めて。腰の調子が悪いとのことで、ちょっと心配だったが、なんかパワーがすごいというか、この人は大丈夫だ的な安心感があった。これが日本最高とも言われる人か・・・などと思いつつ、今回は自分がホスト側の人間だぞと気合を入れてツアーコンダクターやりました。
新幹線でも宿への連絡とかなんやかや、業者の人としてがんばってたが、途中からひろせ・こうろくと楽しく話し、席替えしてみきのんと今後の話をしたり。みきのんは未来のビジョンというか、やりたいエネルギーがすごくあって、話してて楽しいというか幸せというか。こういう人をサポートしたいなと思わせてくれる。素晴らしく充実した移動だった。これからワークショップということもあって、酒は飲みませんでした。当たり前だ。
降り際に、ワタリさんに「ヤーゼと話せなかったねえ」と言われ、夜の飲み会で話すことを約束する。
ひと足さきに来てたベルさんと合流し、ホテルにチェックイン。そういえば前回の記事でベルさんをらぶりーじゅメンバーとしているような書き方をしてしまっていたことを思い出す。ずっといっしょにいるのでメンバーな気がしている。
荷物を置いて20分後にワークショップに出るというところで、大浴場に大欲情してしまい、一瞬だが風呂を浴びて出発。風呂はいい。
ワークショップ
ワークショップ会場では撮影スタッフ兼受講参加者としてがんばりました。撮影スタッフ的なポジションに居るのは初めてで、ワタリさんにカメラの使い方から教えてもらい、F値とか教えてもらう。ブレブレの写真をいっぱい撮ったけど、いい写真もいっぱい撮れた。
ワークショップはもう、すげえなあとしか言いようがない。
相手を否定する練習みたいなものがあったが、ここまで楽しくできるのがなぜか分からない。仕組みでもないように思う。人柄みたいなものが後押ししているんだろうなとしか思えない。「伝え返し」を、いやらしくなく、意識的に使っているなと感じた。盗めるところは盗む。盗んだって同じものはできないので、自分なりに理解して、いいと思うものを作っていこう。
後輩であるケンが、難しいことを考えつつ楽しそうにやってるのを見れてよかった。
あと、I am a good improviser で、後ろに控えている屈強な人たちの心もちで舞台にいるといいよ、というアドバイスももらい、そうだなあと。屈強な人たちはストーリーに責任がないので、すごく自由でいられる、と。そのマインドセットは、シーンに出る側としても持っておくべきだなと。いきなり思い出したけど、こうろくはそれを持ち続けているから、村上春樹風インプロで、果敢に入って来れたんだろうなと思った。
ワークショップを終え、撮影機材をホテルに置き、想定以上の寒さに震えながら食事会に向かいました。
食事会
なかなか料理が出て来ないなと思っていたが、店員さんが必死だったのがよくわかったし、廊下から見える厨房がかなり悲惨な様相だったそうで、やんごとなきトラブルがあったんだろうなと。調理場で働いてたこともあるので、なんとなく共感し、心の中でエールを送っておいた。
翌日のショーの構成について話し合う。時間配分、ゲームセレクション、進め方から声の掛け方、姿勢、いろんなものを話し合った。クリエイティブな時間だった。「だし」と呼ばれる、野菜の漬物か何かを細かく刻んだものがとてもおいしかった。
チームで何かをやるとはどういうことか、ワタリさんからの言葉も助けになったように思う。自分が今、チームをどうおもしろくできるか。それがメインで考えるべきところなんだろうなあ。
一泊
なかなか酒が来なかったこともあって、飲みすぎることなく、ホテルに帰る。もうちょっと飲みたかったけど翌日本番なのでやめておく。良い精神力。
こうろくと同室。なんか不思議な感じ。1日目の写真の取り込み・共有だけやって、風呂で汗を流して寝る。
寝つきはそこまでよくなかったけど、ちゃんと休むことができた。休むにもパワーが要るね。
翌朝
まずは大浴場。これがないと始まらない。
日常的に銭湯に行くが、大浴場は良い。大浴場に入ると、「自分の人生のために、他人のために、社会のためにがんばろう」みたいなスーパー賢者モードになれる。
ゆっくりした風呂を終えて朝食会場に行こうとするが、混みすぎて長蛇の列。並ぶのをいったんあきらめて部屋で荷物の整理。
「今なら空いてる!」というみきのんからの情報で、スムーズに朝食が摂れた。
ぜんぶおいしい。芋煮は無かったけど、「だし」がうまい。すき煮がうまい。米もうまい。4杯も食ってしまった。13時開演なので、もう昼食は摂らない前提で、好きなだけ食った。幸せだ。
移動、小屋入り
私はユウさんの車に乗せてもらって会場へ。ユウさんと仕事の話。扱う物品が変わると業務も変わるよね、などと話す。需要予測とか、在庫管理がね、、、とか。
はらでぃも合流して小屋入り。はらでぃ、東京から日帰りの弾丸コース。すごいな・・・
コンビニで栄養ドリンクなど買って、Q1のシアタールームの仕込み。別に言われてないけど仕込み道具をいくらか持ってきて、半分ぐらい日の目を見た。よかった。養生テープ3色持ってきてたので、使い分けができてよかった。
自分の担当は撮影。メインカメラ、サブカメラなどを設置。タイムキープのための時計に自前のモバイルバッテリーを接続するなど、仕込み作業をする。音響コードの養生とかも。
ウォームアップでのフォーカス回しは、昨日のワタリさんに言われた、屈強な人たちの心持ちでやってみた。フォーカスが来ても準備がまったくできておらず完全にキャパシティを超えた状態になり、とてもおもしろかった。
後に、はらでぃに「すごくいい状態だった」と言われる。いや、ワタリさんさすがやな・・・
本番
お客様から明確なオファーをいただき、実践できたのが最高に良かったなと思います。まだまだ自分を守りまくってるのでよろしくないところもあったけど、期待のサークルと可能性のサークルの間に居られたと思う。「泣いた赤鬼」を知らなかった私が鬼ヶ島のオファーをできたのはちょうど、期待と可能性の間だったんだろうなと。
ヒトリワタリは圧巻やったな。すごいですね以外の感想が出てこない。私が苦手なShelved Ideaが琵琶湖の水ぐらいある。
お客様も始終、笑っていたように思います。アンケートも後で読みましたが好評。終演後のお客様の笑顔の感じで、手応えを感じました。
帰り道
冷やしラーメンの店に行く。でも温かいものが食べたくて温かいラーメンを食べた。
山形駅に移動し、急いでおみやげをいくつか買った。子どもにはラフランスのグミ、あとは芋煮とゆべし。
新幹線に乗り込み、いきなりビール飲む。ぜんぶ終わったと、完全に気を抜いている。ロング缶を2本と、さらに追加で一本。たのしかったね、よくやったね、とか。普段付き合いのある劇団の話とか。
また打ち上げしたいね、という感じになったが、全員集まって打ち上げができるのはいったいいつになることやら、ということで突如、大宮で全員下車して打ち上げをすることに決定。
しまった、すでに相当酔っている。なのであまり覚えていない。強烈に楽しかったことだけ覚えている。
ワタリさんに、ヒトリワタリでの序盤、プラットフォームを作っていくあたりで何を意識してるのか聞いてみた。私の理解では、たぶん、結局はその場に居て、その場を楽しんで、次に行きたければ行って、ということなんだろうなと思った。
解散。そして、さらにひろせと2杯。もはや何がなんだかわからない。こういう時間をいっしょに過ごせる人がいて、本当にありがたいと思う。
かなりな酔いっぷりで帰宅開始。なぜか電車が止まったり、少し動いたり。結局、終電ペースで最寄り駅からちょっと遠い駅に着く。機材も重いし、長時間歩ける気がしなかったのでタクシー乗り場へ。すげえ並んでるかと思ったらタクシー側がすげえ並んでた。意外。運転手さんは明るい人だった。「三連休の最終日ですからねえ! みんな早く帰って休んでますよ。私もこれ終わったら帰っちゃおうかな」などと話してくれた。
帰宅。翌日も早くから出社。きつい。
でもやってよかった。やれてよかった。楽しかったし、自分の力でたぶん、誰かが助かってる。
次もがんばります。おしまい。
—以下、写真がいっぱい—
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